【医師が教える】親子のワキガ相談。両親がワキガだと50%以上の確率で遺伝する
2020.06.05
ワキガの悩みは大人だけではありません。
ニオイに対するいじめが子ども社会の中でも起こっており、親子でワキガの相談に来られるケースも増えています。
ここでは、ワキガと遺伝についてお話しながら、お子様向けの治療方法についてご紹介します。
■親子でのワキガ相談は多い
ワキガは、遺伝性が高いです。両親のうちいずれかがワキガという場合、50%以上の確率で遺伝するといわれています。
両親ともワキガの場合には、80%以上の確率で遺伝するとされており、親子でワキガに悩み、クリニックへ相談される方は多いです。
ワキガはアポクリン腺という汗腺から分泌される汗が原因とされています。
アポクリン腺は、主に思春期に発育・発症しやすいといわれていますが、食生活の変化により、ワキガの発症年齢が弱年齢化の傾向もみられ、お子様が小さい時期からワキガの相談をされる方もいます。
■ワキガの診断方法
ワキガは、ニオイの強さで判断されます。
一般的には、ガーゼでワキの汗をぬぐい、そのガーゼのニオイを嗅いでワキガかどうかを診断します。
自分自身がニオイに気が付いていなくても、耳垢が湿っていたり、白の肌着や服の脇の部分が黄ばんでいたりする場合は、わきが体質の可能性が高いです。
気になる方は、親子そろって、クリニックで適切な診察・診断を受けましょう。
■切らない治療という選択肢もある
ワキガの手術は、メスを使ってアポクリン腺などの汗腺をひとつひとつ取り除く外科的治療が主流です。
ただ、お子様の場合、まだアポクリン腺が発育途中の可能性があり、再発の可能性も考えられます。
傷跡が残る心配をされる親御様も多いため、お子様の場合は切らない治療が向いているかもしれません。
メスを使わない方法としては、ボトックス注入とミラドライがあります。
ボトックス注入は、効果の持続期間が3~6か月ほどになりますが、注射器で注入するだけなので傷跡が残らず、ダウンタイムもほとんどありません。
日常への支障もなく、手術後数日で効果を実感できます。
ミラドライもマイクロ波という電磁波を照射して、アポクリン腺の機能を破壊するため、皮膚へのダメージがなく、傷跡が残る心配もありません。
半永久的な効果も期待できるため、クリニックで取り扱っているメニューを確認し、お子様と相談しながら治療方法を選択するとよいでしょう。
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