【医師が教える】ワキガ治療の「剪除法」は切開線の跡が残る?
2020.04.23
手術でワキガのニオイを軽減できるのであれば、やってみたいと思っている方は多いのではないでしょうか?
ワキガの治療は、ニオイの程度によってさまざまな方法があります。
ここでは、周囲の人に気が付かれるほどの重度のワキガでお悩みの方におすすめのメスを使った治療方法と治療後の切開線についてお話したいと思います。
■ワキガ治療の剪除法とは
剪除法は、ワキガの原因となる汗を出す汗腺を除去するワキガ治療のひとつです。
ワキのシワに沿って4~5cmほど切開し、皮膚の内側にあるアポクリン腺とエクリン腺などの汗腺や皮脂腺を取り除いてしまいます。
原因となる汗腺そのものがなくなるため効果も実感しやすく、人にもわかるほどのニオイで悩んでいる方におすすめです。
剪除法では、高い減臭効果に加え、減汗効果も期待できます。
そのため、ワキガはもちろん、多汗症に悩まされている方にも剪除法は効果的です。
また、アポクリン汗腺は開口部が毛穴につながっているということもあり、汗腺を取り除く際に毛根周辺の組織なども除去してしまうため、脱毛効果を得られることもあります。
剪除法は、ワキガ治療においてメジャーな治療方法です。
費用はクリニックによって異なりますが、自己負担で手術を行う場合、だいたい30万円~35万円が相場となっています。
ただし、重度のワキガと診断された場合、美容的な要素を含まない治療であれば健康保険が適応となり、数万円程度でできる可能性があります。
■術後に切開線の跡は残るのか?
手術で悩みが解決できるとわかっても、メスを使う治療なので切開したときの線が残るのではないかと心配される方もいるでしょう。
剪除法では、4~5cm切開をおこないますが、ワキのシワに沿うように切開しているので、線が目立ってしまうという心配は少ないです。
治療後2週間ほどは腫れや赤みなどが出やすいですが、通院しながら傷口をきれいに消毒し、術後の経過をしっかりと診てもらえれば、大きな心配はいらないでしょう。
1年ほどすれば、切開の線もほとんど目立たなくなります。
ただし、切開をおこなうため、メスを使った治療と同じで細菌やウイルスなどによる炎症、皮下出血による血腫、ケロイド、色素沈着などのリスクはあります。
治療前にしっかりとリスクについても説明を受け、よく検討してから治療をおこなうようにしましょう。
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