【医師が教える】ワキガが強まりやすい季節目前!保険適用になる切開法で改善
2020.04.04
ワキガは、腋臭症(えきしゅうしょう)といわれる病気の一種です。
程度には個人差がありますが、汗をかきやすい夏はワキガのニオイが強まりやすいです。
ここでは、ワキガの特徴とともに、ワキガと診断されたときに保険適用となる切開法についてご紹介します。
■夏になると気になりやすいワキガ
独特のニオイを発するのがワキガです。
主に、ワキの下や乳輪、外陰部などの限られた場所にしかない、アポクリン腺という汗腺から出る汗が関係しています。
汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。
エクリン腺は、体温調節などの機能を持つ全身にある汗腺です。汗は皮膚の表面から分泌されます。
一方のアポクリン腺は、ワキの下や外陰部、乳輪やおへそなど、限られた場所にしかありません。
また、汗腺の開口部は毛穴につながっています。
アポクリン腺から分泌される汗には、ニオイのもととなる脂質やタンパク質といった成分が含まれており、色も乳白色となっています。
汗が毛穴を通るとき、皮脂なども一緒に排泄されるため、汗が細菌などに分解されるとき、特有のニオイが発生しやすくなっています。
ニオイは、時間が経つほど強くなりやすいです。ワキガは、精神面の影響も受けやすく、興奮や緊張などでニオイを増大させることもあります。
気にするほどアポクリン腺からの分泌を促してしまうため、ニオイを気にしすぎないことも大切です。
■治療するなら切開法!社会生活に影響するレベルなら保険適用に
切開法は、ワキのシワに沿って切開し、皮膚を裏返して、汗腺をひとつずつ確認しながら取り除く治療方法です。
日本のワキガ治療の中でもっともスタンダードな方法で、汗腺そのものを取り除くため、再発しにくく、しっかりとワキガの症状を改善しやすいとされています。
ワキガの程度によりますが、切開法は自由診療の場合、手術費用として35万円ほど必要となります。
ただし、医師の診断で腋臭症(えきしゅうしょう)と判断されれば、病気の治療となるため、治療にかかる費用が保険適用となるケースもあります。
そのため、まずはワキガの程度をチェックしてもらうとよいでしょう。
周囲の人に指摘されるほどのニオイで悩んでいるのであれば、ワキガのニオイが気になりやすい季節がくる前に切開法で悩みを解決してみてはいかがでしょうか?
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