【医師が教える】ワキガ対策に!デオドラントと制汗剤の有用性
2019.11.18
汗の対策は暑い時期に関わらず、1年間を通しておこなう必要があります。
特にワキ汗は、放っておくと独特のニオイを発しやすく、ワキガの方はより入念な制汗対策をしなければなりません。
ここでは、ドラッグストアなどで販売されているデオドラト用品と制汗剤の違いや、ワキガ対策としての有用性などについてお話したいと思います。
■デオドラントと制汗剤
デオドラントも制汗剤も汗のニオイ対策として有名です。
どちらも同じものと思っている方がいるかもしれませんが、働きが少し異なります。
・デオドラント
気になるニオイは、汗が皮膚の常在菌によって分解されることで発生します。
デオドラントは、その雑菌の繁殖を抑える働きがあり、汗によるニオイの発生を防いでいます。
・制汗剤
名前の通り、汗の発生を抑える働きがあります。
汗が分泌される毛穴から働きかけ、発汗を抑制し、汗を吸着して細菌によって汗が分解されるのを抑えています。
デオドラントと制汗剤、それぞれの働きのみの製品もありますが、最近はデオドラント+制汗剤がワンセットになっている製品が増えています。
■ワキガの保存的治療として使用されている
市販のデオドラントや制汗剤を使用しても意味がないのではないかと思って諦めていませんか?
実は、ワキガの治療としてデオドラントや制汗剤を使用することがあります。
完全にワキガのニオイを防げるわけではありませんが、汗の発生を抑え、細菌の繁殖を抑えることでニオイを発生しにくい状態を保つことができます。
特に、殺菌作用がある制汗剤を使用すると、効果も期待しやすくなるので、自宅でできる手軽なワキガ対策として活用するのがおすすめです。
■重度の場合は手術による治療で改善
市販のデオドラントや制汗剤を使った治療は保存的治療ですが、重度の場合保存的治療では改善が見込めないこともあります。
そのようなケースでは、ワキガのニオイのもととなっているアポクリン汗腺を取り除く治療を検討します。
ワキの下の皮膚を切開し、目視でアポクリン汗腺を取り除くため、理論上は症状が軽減します。
ただ、方法によっては取り残してしまうことがあるため、100%症状をなくしてしまうことは難しいですが、汗腺そのものの数は減少するため、以前よりも症状は改善されやすいです。
病気と診断されれば手術費用は保険が適用されるため、「ワキガかも…」と思ったら、まずは皮膚科で診断してもらいましょう。
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