【医師が教える】ワキガの酸っぱいニオイは食べ物が関係している!予防のポイントは脂質にあり
2019.10.30
ワキガの酸っぱいニオイは食べ物が関係しているかもしれません。
暑い時期はもちろん、寒いときも着こむことで汗をかくこともあります。
そこでここでは、1年を通して心掛けたい、ニオイ予防のポイントをご紹介します。
■汗と皮脂がワキガの酸っぱいニオイの要因
ワキガの酸っぱいニオイは、アポクリン汗腺から分泌される汗と皮脂が混ざり合い、皮膚の表面にいる皮膚常在菌という細菌に分解されることが原因です。
アポクリン汗腺は身体の限られた部位にしかない汗の管です。
陰部や耳、ワキなどにあるのですが、その中でもワキにはアポクリン汗腺が多くあるといわれています。
アポクリン汗腺は思春期に活動が盛んになり、成長しますが、汗腺の発達には個人差があり、アポクリン汗腺の発達の程度が低くければ、片親がワキガ体質でも子どもに遺伝しないこともあります。
しかし、ニオイがしなくてもワキにはアポクリン汗腺があります。
アポクリン汗腺から分泌された汗を放っておくと、皮脂腺から出た皮脂と混ざり合い、時間が経つと皮膚常在菌によって分解されます。
そのため、脂質を摂りすぎると皮脂の質にも影響し、ニオイの原因となってしまう可能性があるのです。
■酸っぱいニオイを強めてしまう脂質
脂質は、身体を動かすエネルギー源になる栄養素で、細胞膜の構成にも欠かせないものですが、摂りすぎることで加齢臭や皮脂臭の要因になるといわれています。
そのため、脂質の多い揚げ物などの脂っこい食べ物を摂りすぎないことが大切です。
唐揚げやトンカツなど、動物性タンパク質と油の組み合わせは、身体の中で酸化しやすくニオイのもとになりやすいです。
酸っぱいニオイが気になる方や日ごろから体臭が気になっている方は、できる限り日本食中心の食事を心掛ければ、自然に脂質を抑えられるようになります。
■食事で改善しにくいときは治療を
食事をどれだけ気をつけていても、緊張やストレスで汗をかきやすいとニオイが発生しやすくなります。
そうなると、余計にニオイが気になり、ストレスから冷や汗などもかきやすくなってしまうため、汗腺を除去する治療を検討するとよいでしょう。
皮膚科や美容系のクリニックへ行くと、ワキガの程度をチェックしてもらえ、重症度に応じた治療を提案してもらえます。
軽度であれば。切らない治療の選択肢もあるので、ニオイを防ぐ食事を心掛けながら、まずはお近くのクリニックを受診し、根本からの改善を検討しましょう。
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