【医師が教える】ワキガ・多汗症は別物!それぞれの症状と違い、メスを使わない治療方法をご紹介
2019.05.15
ワキガも多汗症も「汗」が関連しているため、ワキガ=多汗症という認識の人も多いですが、ワキガと多汗症は別物です。
ここでは、ワキガと多汗症の違いとともに、症状やメスを使わない治療方法などをご紹介します。
■独特のニオイが主な症状なのがワキガ
ワキガは、もともと異性を惹きつけるフェロモンとしての役割があった、アポクリン汗腺から出る汗が主な原因です。
アポクリン汗腺は毛穴の奥にあり、ワキや乳輪、陰部などの限られた場所にしかありません。
汗そのものが臭うのではなく、アポクリン汗腺から分泌されたタンパク質などを含む汗が皮脂と混ざり合い、皮膚に付着した雑菌に分解されることで、独特のニオイを生み出しています。
そのため、根本的な症状を改善したいのであれば、アポクリン汗腺を除去するのが有効といわれています。
■異常な汗が出る症状は多汗症
多汗症は、体温調節などの役割のあるエクリン汗腺から、必要以上の汗が分泌されるという症状を起こす病気です。
通常は、交感神経によって汗の分泌のバランスを保っていますが、精神的なストレスや、食生活、ホルモンバランスの乱れなどにより交感神経の機能が乱れ、異常な量の汗を分泌してしまうと考えられています。
多汗症の場合、制汗剤などを使うことで汗の分泌を抑えることができますが、重度の場合は汗を発生させないような治療や、エクリン汗腺そのものを除去することで改善が見込めます。
■ライフスタイルにあった治療法で改善しよう
これまでは、原因となる汗腺を取り除く手術での治療が一般的でしたが、最近は症状やライフスタイルに合わせて治療方法が選べるようになってきています。
根本的な改善を期待するのであれば、手術をおこなうのが有効ではありますが、メスを使った手術に抵抗がある方は、メスを使わない治療でワキガや多汗症の症状の改善をしてみてはいかがでしょうか?
- メスを使わず症状を抑える治療
・医療用制汗剤
・ボトックス注入
・ビューホット
クリニックによりますが、ニオイと汗の原因となる汗腺にフタをする医療用制汗剤や、汗の信号をブロックするボトックス治療などであれば、皮膚を傷つけることなく、ニオイや汗を抑えることができます。
短い治療時間でワキガや多汗症を治療できるビューホットという最新治療も登場しており、生活を制限することなく悩みを改善していくことができますので、まずはお近くのクリニックで相談してみましょう。
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