【医師が教える】「最悪」と悩んでいるなら!ワキガ治療を始めよう
2019.05.08
ワキの汗はさまざまなことがきっかけで自然に出てきます。
誰にでも起こる発汗機能の一種ですが、成長する過程でワキから分泌される汗が異常に臭う「ワキガ」になる人がいます。
もし、ワキ汗によるワキガに対して「最悪だ」と悩んでいるなら、ワキガ治療を受けてみてはいかがでしょうか。
ここでは、ワキガの特徴や発症しやすいタイミング、しっかりニオイを防ぎたい方に向いている治療をおすすめします。
■ワキガの原因はアポクリン汗腺から分泌された汗と常在菌が混ざることで発生
ワキガの原因となる汗は、アポクリン汗腺といわれる汗腺から出る汗です。
それが皮脂と混ざり、常在菌に分解されるときに独特のニオイを発生させます。
汗腺には、アポクリン汗腺のほかに、エクリン汗腺という汗腺があります。
エクリン汗腺はいわゆる体温調節機能の働きがある汗腺で、全身のあらゆる場所にあります。
一方の、ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、外耳道やワキ、陰部周辺など、身体の限られた場所にしかありません。
もともとは、フェロモンとしての役割があったといわれていますが、現在は容姿や人間性が重視されるようになり、その役割が衰退していったといわれています。
■アポクリン汗腺から出る汗の特徴
アポクリン汗腺から出る汗自体は無臭ですが、べたつき感があります。
それは、脂質やタンパク質、アンモニアといった成分が、分泌された汗の中に含まれているためです。
- アポクリン汗腺の数は生まれつき決まっている
アポクリン汗腺は、誰にでもあるものですが、体質が変わって増えることはなく、遺伝によってその数は決まっています。
ワキガになりやすい人はアポクリン汗腺が多い傾向があります。
■最悪なワキガは大人になってから突然始まることもある
最悪なニオイを放つワキガは、小学生高学年から高校生くらいまでの思春期ごろから気になり始めます。
これは、成長につれて女性ホルモンや男性ホルモンの数が増えてホルモンバランスが変化し、アポクリン汗腺を刺激するためだと考えられています。
しかし、ワキガ体質でも思春期にアポクリン汗腺が活発に働かなければ、ワキガと気づかないまま大人になるケースもあります。
とはいえ、ワキガ体質の場合、大人になってからアポクリン汗腺の働きを活性化させてしまうとワキガになってしまうため、大人になってから突然ワキガを発症することもあり得ます。
- 大人になってワキガになる理由
具体的には以下のような生活習慣がきっかけでアポクリン汗腺が活発になるといわれています。
・食事が肉中心
・ストレス
・過剰な飲酒、喫煙
・肥満
・汗をかかない
■ワキガのニオイをおさえるなら治療を検討しよう
もし大人になってから、日常生活に影響を与えるほどの最悪なニオイを発するワキガを発症してしまったら、治療を検討しましょう。
しっかりと改善したいという方には、ワキを切開して皮膚を裏返し、目視でアポクリン汗腺を取り除く「剪除法(せんじょほう)」がおすすめです。
ワキガだけでなく、多汗症にも効果的で、高い減臭、減汗効果が期待できます。
再発の可能性も低いので、ワキガの悩みから解放されたいという方は、まずはお近くのクリニックで相談しましょう。
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