【医師が教える】子供のワキガ治療のタイミングとすぐにできる対策
2018.08.11
子供のうちからワキガ(腋臭症)を発症するケースがあり、わきがの治療を受けさせるべきか悩まれる親御様も多いです。
ただ、子供のときのワキガ治療にはリスクがあります。
ここでは、ワキガの平均的な発症年齢やワキガ治療のタイミング、今すぐにできる対処法などについて詳しくお話したいと思います。
■ワキガの発症年齢
脇のアポクリン汗腺という汗腺から出る汗は、細菌が好む脂質やタンパク質などを含んでおり、汗が細菌に分解される際に独特のニオイを放ちます。
その独特のニオイがワキガです。
アポクリン汗腺は、誰にでもある汗腺ですが、汗腺の数は生まれたときから決まっており、多いほどワキガを発症しやすいといわれています。
ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、思春期ごろに成長し、最も多くなります。
そのため、発症する時期は男女で差がありますが、女性は16歳ごろ、男性は18歳ごろに発症するケースが多いです。
しかし、平均的な発症年齢よりも早くワキガを自覚するケースも少なくないため、ワキガの治療を子供うちから検討されるケースもあります。
■ワキガ治療は最低でも高校生になってから
ワキガが対人関係に影響することを懸念して、ワキガの治療を受けさせてあげようと考える親御様も多いですが、一般的な発症年齢よりも前にワキガを自覚して治療したとしても、思春期ごろはアポクリン汗腺の成長期にあたるため、手術を行っても再発してしまう可能性があります。
また、子供自身がワキガを気にしていないのに周囲があれこれ言うことで子供を悩ませてしまいかねません。
また、施術内容によっては痛みやダウンタイムなどもあって、精神的なストレスを与えてしまう可能性もあるため、子供自身が治療を望んだとしてもあらゆるリスクを考えるとワキガの治療は最低でも高校生以降に行うのがベターです。
■子供のワキガに適した対策
早い段階でワキガの可能性に気がついたら、今すぐにできる対策から始めましょう。
・脇汗をこまめにふきとる
・デオドラント効果のあるボディーソープを使う
・制汗剤をつける
・衣類用の消臭剤を使う
根本的な解決にはなりませんが、適切なケアを行うことでニオイの発生を抑えることができます。
■大きくなったら子供にあう治療を行おう
ワキガの重症度によって治療方法が異なりますが、軽度なワキガであれば注射をするだけの簡単な治療もあり、症状の程度にあった治療を受けることができます。
高校生未満の場合は、ひとまずは今すぐにできる対策から行い、子供が大きくなったら子供の意見を尊重しつつ、身体や心に負担の少ない治療法でワキガのニオイの悩みを解決しましょう。
ワキガ、多汗症について詳しくはコチラ!
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