【医師が教える】症状にあった治療で悩みを解決!クリニックで行われるワキガの治療法
2018.05.08
ニオイによってコミュニケーションに支障が出るケースがあり、何とかしたいと考えている人は多いようです。
ここでは、クリニックで行われるワキガの治療法についてご紹介します。
■汗とニオイの仕組み
ニオイは汗が皮脂と混ざり合い、細菌によって分解されることで発生するといわれています。
汗を分泌する汗腺は、大きく分けると「アポクリン汗腺」と「エクリン汗腺」の2種類があります。
- アポクリン汗腺
外耳道や乳首、わきの下や陰部周辺など、身体の限られた場所にしかありません。
皮膚から直接出てくるのではなく、毛穴に汗を出す汗腺で、タンパク質やアンモニアなどの成分が含まれているため、特有のニオイがあります。
色も白く濁った色をしています。
誰にでもある汗腺ですが、ニオイが特に強い場合「ワキガ」といわれます。
もともとはフェロモンとしての役割がありましたが、現在ではクセのあるニオイから独特のニオイに悩まされる人が増えています。
- エクリン汗腺
アポクリン汗腺とは異なり、全身の皮膚にある汗腺です。
皮膚の表面に汗を出し、体温調節をする役割などがあります。
尿に似た成分がごく少量含まれていますが、特有のニオイはほぼなく、さらさらとした透明の汗といわれています。
無菌状態であれば無臭ですが、細菌によって分解されるとニオイを発することがあります。
ただ、アポクリン汗腺ほどのニオイを発することはあまりないといわれています。
■クリニックで行われる治療法
クリニックでは、ニオイの原因である汗を抑える治療が行われます。
症状が軽度であれば、簡単に汗の量を減らすことができる「ボトックス注入」がおすすめです。
ボトックス注入による効果は3~6か月ほどですが、高い制汗効果が期待できます。
吸引法も軽度のワキガの方におすすめの方法です。
カニューレといわれる細い吸引器をわきの下から入れ、臭いのもととなるアポクリン汗腺を取り除く方法です。
エクリン汗腺とアポクリン汗腺のある位置の違いにより、エクリン汗腺はあまり減らないため、汗の量はあまり変わりませんが、ニオイの原因となりやすいアポクリン汗腺を除去できます。
ただ、完全に除去できているかを確認することができないため、汗腺が残ってしまう可能性があります。
しっかりとアポクリン汗腺を取り除き、半永久的にニオイや多汗から解放されたいのであれば、剪徐法(せんじょほう)がおすすめです。
剪徐法は、重度のワキガの方の治療で行われることが多い治療法です。
わきの下を2~5cmほど切開し、汗腺を医師が目で見て確認しながら一つずつ取り除くため、確実ににおいの元や汗を抑えることが可能です。
傷跡が心配という方もいるかもしれませんが、切開はわきのシワにあわせて行うため、目立つ心配はほとんどありません。
手術後多少の生活制限がありますが、抜糸後はしばらくすると普通の生活ができるようになるため、再発の心配がない治療を望むのであれば、剪徐法がよいかもしれません。
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