【医師が教える】女性の薄毛が起こるメカニズムと薄毛の原因になる生活習慣や病気について
2018.04.11
薄毛と聞くと男性が多いイメージですが、最近は薄毛に悩む女性が増えてきています。
そこで、薄毛になるメカニズムと女性に多い脱毛症についてお話ししたいと思います。
■薄毛とは?
人間の紙は、一定のサイクルで抜け替わるようになっています。
毛には、髪の毛が伸びる「成長期」と毛球が退化する「退行期」、毛球が完全に退化した後の「休止期」があります。
女性の場合、成長期は4~6年くらいといわれており、その間は髪が伸びます。
一定期間成長したら退行期を迎え、2~3週間後くらいには休止期になって、数か月後に髪が抜け落ち、再び新しい髪が生えてきて成長するというサイクルを繰り返します。
しかし、薄毛の人の場合、髪のサイクルがなんらかの原因で乱れ、成長期が短くなったり、一定のサイクルを経て脱毛した部分から新たな髪が生えてこなかったりするため、毛髪が少ない状態になり「薄毛」の症状を引き起こすと考えられています。
■薄毛の主な原因
毎日のなにげない生活が薄毛の原因になっていることがあります。主な原因は次の5つです。
・極端なダイエットや食の欧米化による栄養不足
・加齢や老化
・間違ったヘアケア
・睡眠不足やストレスなどによるホルモンバランスの乱れ
・過剰な喫煙や飲酒
■薄毛の症状を起こす可能性がある病気
薄毛は、生活の乱れだけが原因ではありません。
病気の症状のひとつとして薄毛になることもあります。
薄毛の症状を起こすことがある女性がかかりやすい病気としては、次の2つが代表的です。
- 甲状腺機能低下症
甲状腺機能が低下すると、ホルモンバランスが乱れて髪の毛が抜けやすくなって薄毛になるだけでなく、白髪も多くなる傾向があります。
- 鉄欠乏性貧血
ダイエットや食事制限による食生活の乱れにより、鉄分不足の女性が多いといわれています。
体内の鉄分が不足すると、髪のツヤがなくなり、切れ毛や抜け毛も増え、薄毛になることがあります。
■薄毛が気になりだしたら病院へ
抜け毛が多いなと思っても病院を受診せず放置してしまう女性も少なくありませんが、病気の可能性があるだけでなく、放って置くと抜け毛がますます増えて薄毛に悩まされることになります。
髪の異変を感じたら病院を受診しましょう。
病院を受診すると、状況に応じて育毛や発毛、抜け毛予防などの効果が期待できる飲むタイプの薬や塗るタイプの薬が処方されます。
治療を開始するタイミングが早いほど薄毛に悩まされる期間も短くなる傾向があるため、抜け毛や薄毛などの症状が気になりだしたら早めに病院を受診することが大切です。
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