美白成分で刺青除去する海外製クリームの効果と副作用
2017.05.11
2015年あたりから話題になっている刺青除去効果があるクリームは、日本でも最近注目され始めています。
しかし、実は10年以上も前から刺青除去クリームは海外から日本に到来し、話題を集めていました。
ブログなどで画像とともに「効果があった!」と投稿している人もいますが、本当に効果があるのか?が気になるところですね。
ここでは、10年以上前から話題になっている刺青除去クリームの効果や副作用についてお話しします。
■10年以上も前から話題になっている刺青除去クリームとは?
最近話題になっている刺青除去クリームは、マクロファージという白血球の一種を増やす効果があり、それによって刺青を除去できるという画期的なクリームです。
それとは別に、10年以上も前から話題になっていたのが美白効果に似た作用で刺青を薄くしてくれる刺青除去クリームです。
どちらも使い方は簡単で、刺青の部分に塗り込んで10分ほど放置して乾かすだけです。
乾いた後に洗い流す必要もなく、普通に服を着てもいいようになっているので、すごく簡単です。
イメージとしては、美白クリームですね。
できてしまったシミに毎日クリームを塗ることで、含まれる成分の美白作用によって刺青を薄くしていくというものです。
■クリームでは刺青が消えない?その理由は?
ブログなどで画像とともに、刺青を除去するクリームの効果が投稿されていますが、実は、美白成分により刺青を薄くする効果がある10年以上も前から存在するクリームはそこまで効果はありません。
というのも、刺青は皮膚の奥にまでインクを入れてあるので、単なる美白作用ではシミのように刺青は消えてくれないのです。
安いクリームなので、効果がなくても許せますが、やはりがっかりしてしまいますよね。
大阪などには、刺青除去できる有名なクリニックが多数ありますが、安い刺青除去クリームで副作用が出て来院する人もいるそうです。
いくら安くて効果がありそうな刺青除去クリームでも、副作用で肌トラブルが起こったら大変です。
人間の肌には3つの層があります。
表皮、真皮、皮下組織に分かれており、刺青の墨は肌の表面の表皮を通り越して真皮にまで達しているので、刺青除去クリームの美白作用では効果がないのですね。
美白成分が浸透して効果を発揮するのは、表皮層までですから、真皮層にまで達しているインクまで薄くすることはできません。
■どんな成分が入ってるの?体に害はない?
10年以上も前から、日本でも話題になっている刺青除去クリームには、強力なハイドロキノンやクロマブライトという成分が配合されています。
この2つのクリームは日本製ではないので、成分の管理も甘く、副作用のリスクがすごく高いです。
刺青除去だけではなく、美白のクリームでもハイドロキノンの配合率についてはよく問題になっていますね。
日本製のクリームのハイドロキノン配合率は安心ですが、海外製のものは配合率が高いので安いクリームほど注意が必要です。
ハイドロキノンやクロマブライトは、アレルギー反応が出やすい美白成分なので、刺青除去クリームであっても配合率には気をつけなければいけません。
刺青除去について詳しくはコチラ!
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