【医師が教える】刺青除去が保険適用外となる理由と気になるお金のこと
2018.10.31
刺青除去をしようと思ったときに気になるお金のこと。
保険適用なのか、費用はどれくらいなのか不安に思う人も多いでしょう。
そこで、ここでは健康保険と刺青除去について、その仕組みや実際にかかる費用の相場などをご紹介。
費用が用意できなくて諦めようとしていた人に知ってほしい医療ローンについてもお話します。
■健康保険とは
健康保険とは、業務外の病気やケガなどで病院を受診したときに支払う医療費が3割負担になる保険制度です。
日本は、国民皆保険制度となっており、一般的に会社員とその家族が加入する社会保険もしくは自営業者などが加入する国民保険のいずれかに加入しています。
病院に行くと保険証を提示することで、健康保険の恩恵を受けることができますが、3割負担は病気やケガなどの治療が原則とされています。
■美容目的の刺青除去は保険適用外
治療といっても、病気やケガではなく、シワを伸ばしたいなどのきれいになりたいという美容目的の治療は、健康保険適用外です。
刺青・タトゥーの治療も、もとのきれいな状態に戻したいという美容目的となるため、基本的には保険適用外となります。
事件や事故など、自分の意志と関係なく入れられた刺青やタトゥーに関しては保険適用となることもあるようですが、原則としては保険適用外のため、治療にかかる一切の費用が自己負担となるので注意しましょう。
■気になる自己負担額を治療方法別にチェック
クリニックでできる主な刺青除去治療は、レーザーによる治療とメスを使う切除法、ハクサク法、皮膚移植法の4つがあげられます。
それぞれの治療にかかる総額の目安は次の通りです。
・ピコレーザー 約20万円~(5cm×5cm 1回あたり約5万円×平均4回)
・切開法 約10万円~100万円
・ハクサク法 約25万円~100万円
・皮膚移植法 約40万円~300万円
大きさや刺青の状態によりますが、最低でも10万円程度は必要となるケースが多いようです。
■支払いに不安があるなら医療ローンがおすすめ
小さな刺青でも全額自己負担となるため、費用面での負担がとても大きいです。
「一括で支払えない」という方は、保険適用外の医療行為に使える医療ローン(メディカルローン)の利用を検討しましょう。
ただし、医療ローンは、医療機関に申請をして審査を通過しないと利用できない仕組みとなっています。
借りることができたとしても、住宅ローンや車両ローンなどと同じで借りたお金に対して金利が発生するため、利用に関しては注意が必要です。
また、クリニックによって利用できない可能性があるため、事前に問い合わせておくことも大事です。
刺青除去について詳しくはこちら!
関連するブログ記事
-
【医師が教える】ゴールデンカムイの入れ墨に違和感がないのはなぜ?
2020.05.24
-
【医師が教える】日本で刺青を彫ることや彫られることは合法なのか?
2020.05.23
NEW POST
-
2020.06.28
-
2020.06.26
-
2020.06.25
CALENDAR
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |