【医師が教える】無許可販売の刺青除去用レーザー機器はリスキー!セルフケアよりクリニックで治療しよう
2018.10.01
医師免許のない人へ、無許可で刺青除去ができるレーザー機器を販売しているサイトがあり、実際に販売した人が逮捕されるというニュースがありました。
さまざまな治療で使われるレーザー機器ですが、レーザーによる治療にもリスクがともないます。
ここでは、レーザーによる刺青除去のメカニズムとリスクについて解説します。
■レーザー機器の販売で逮捕される理由
家庭用を目的としたものであれば、アマゾンなどのネットショップでも購入できるケースがあります。
しかし、一般的にクリニックで使用されているレーザー機器は照射パワーが強力で、使い方を誤ると重大なトラブルを引き起こす可能性があるため、医師免許を有する人しか購入できないようになっています。
逮捕されたケースでは、通常販売が禁止されている無免許の人に治療用レーザー機器を販売したため、つかまってしまったようです。
■家庭用レーザー脱毛器もNG
レーザー法は、照射されたレーザーが刺青のインクに反応し、熱エネルギーによってインクが破壊されることで刺青を薄くしていきます。
レーザー脱毛で毛根に熱エネルギーを与えて毛根を破壊するのと似ていることから、家庭用レーザー脱毛器のレーザーを刺青部分に当てて薄くしようとする人がいますが、それは危険です。
家庭用レーザー脱毛器は、照射パワーが弱いとされるサロンのフラッシュ(光)脱毛よりもパワーは弱いですが、インクの色素によっては熱が加わりすぎてやけどをする可能性があるためです。
そのため、同じレーザーだからといって家庭用レーザー脱毛器を使って刺青のセルフ除去はしないようにしましょう。
■安全性を優先して刺青除去方法を選ぼう
クリニックで刺青除去をしようとすると高額になりやすいです。
それは、レーザー機器が高額なことや強力なパワーで医師免許を持つ人の治療が必要なことが関係しているためです。
安さにこだわって誤ったセルフケアをしてしまうと、刺青が消えないだけでなく、新たな傷を作ってしまう可能性があります。
レーザー法であれば肌を傷つけないで治療することができますが、肌への負担はあります。万が一のトラブルのためにも、安全性重視で刺青除去をする方法やクリニックを選びましょう。
刺青除去について詳しくはコチラ!
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