【医師が教える】カラータトゥーの除去で行われる炭酸ガスレーザーとは?
2018.05.03
一度入れたタトゥーを消すのは難しいといわれています。時間がかかってもメスを使う手術は避けたいという場合、レーザーによるタトゥーの除去を検討する人が多いですが、治療に使われている器機によっては、カラータトゥーの色素を破壊できず、カラー部分だけが残ってしまうようなケースが少なくありません。
そんなレーザー治療によって残ったカラータトゥーの部分に対して行う治療に、炭酸ガスレーザーがあります。
ここでは、炭酸ガスレーザーとはどのようなものか、メリットやデメリットなどと一緒にご紹介します。
■炭酸ガスレーザーとは
炭酸ガスレーザーは、レーザーを照射して刺青部分を削り取る治療法です。ほくろやイボなどの除去にも使用される治療法で、浅い部分に彫られたタトゥーであれば、1回で取り除くことが可能といわれています。肌の深い位置まで色素が入っている場合は、複数回治療する必要となることがあります。
■炭酸ガスレーザーのメリットとデメリット
色を選ばず治療ができるため、タトゥー除去の治療では、レーザー治療で消えなかったカラータトゥーに対して行われるケースが多いです。メスを使わない方法のため、切開跡が残らないのが特徴です。時間がかかってもメスを使わない治療が良いという方に向いています。
しかし、肌が削り取られるため、治療直後は赤身や患部に凹みができます。削られた部分の肌が再生するまで1ヶ月から3ヶ月ほど時間がかかるため注意が必要です。また、レーザー治療によって体内のメラニン色素が活性化するため、色素沈着を予防するためのアフターケアを行う必要があります。
■傷跡を残したくないなら時間がかかってもピコレーザーがおすすめ
消えにくいとされるカラータトゥーにも対応可能な炭酸ガスレーザーですが、一般的なレーザー治療よりも肌への負担が大きく、傷跡が残るというリスクがあります。なるべく肌を傷つけないようにタトゥーを除去したいのであれば、カラータトゥーの細かい粒子も破壊できるといわれているピコレーザーがおすすめです。
炭酸ガスレーザーによる治療よりも治療にかかる期間が長いケースが多いですが、レーザーであれば肌を傷つけてしまう心配が少ないです。早く消すことよりもきれいに消すことの方が重要と考えるのであれば、ピコレーザーによるタトゥーの除去が可能な医療機関を受診するようにしましょう。
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