【医師が教える】タトゥーアウェイってなに?刺青除去のメリットやデメリット、注意点について
2018.04.19
刺青除去の方法は、切開法やハクサク法、レーザー治療などの治療方法があり、どれにしようか悩んでいる人が多いようです。
今回は、あまり聞いたことがないという人が多い「タトゥーアウェイ」について説明したいと思います。
■タトゥーアウェイとは
タトゥーアウェイは、刺青部分を極細の回転針で浅く削り、削った部分に乳酸を注入して皮膚に入った色素を除去して刺青を除去する方法です。
乳酸を注入した部分は、治療後にかさぶたとなり、自然に剥がれ落ちるタイミングできれいな皮膚になるといわれています。
レーザーと同じで大掛かりな手術をすることなく刺青を除去できるのが特徴で、レーザー治療で残りやすいカラー色素も対応できるため、刺青除去のひとつの方法として注目されています。
■カラータトゥーの対応が可能だがデメリットが多い
タトゥーアウェイは、切開法のように肌を切る必要がなく、カラータトゥーの除去もできることから、メリットが大きいように思われがちです。
ただ、タトゥーアウェイの治療が受けられる病院は限られています。
また、1回の施術で行える範囲は、タトゥーの大きさの3分の1から4分の1程度のため、きれいに消すためには約5回程度の通院が必要になります。
治療は、タトゥーのサイズにもよりますが、早ければ1回約30分程度で行え、施術後すぐにメイクや洗顔しても大丈夫といわれています。
皮膚を削ることから強い痛みを感じやすく、麻酔や治療後の痛み止めの服用が欠かせないことが多いようです。
しかも、タトゥーアウェイの治療が滞りなく行われたとしても、ケロイドや色素沈着などの治療によるトラブルが起こる可能性があります。
そのため、タトゥーアウェイによるタトゥー除去を行う医師が現在のところ少なく、同じ傷が残るのであれば、外科的な手術のほうがよいと考える医師も多いようです。
■希望者が多いほかの刺青除去治療のほうがよいこともある
タトゥーアウェイには傷になりにくく、カラータトゥーを比較的きれいに消すことができるというメリットがあります。
しかし、タトゥーアウェイの治療ができる病院は少なく、タトゥーアウェイ治療を希望する人もそれほど多くないため、医師の経験や技術の面から考えるとほかの治療法のほうがよいかもしれません。
ほかの治療方法についての情報も収集し、よく検討してからタトゥーアウェイ治療にするかどうかを決めるようにしましょう。
刺青除去について詳しくはコチラ!
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