【医師監修】皮膚を切除しなくてもタトゥーが消せる?タトゥー除去クリームの効果とは?
2018.02.01
刺青やタトゥーを消したいときは、レーザーや切開法などの切除手術で消すのが一般的ですが、アメリカにはクリームを刺青やタトゥー部分に塗って消す方法があります。
タトゥーを薄くできるといわれているクリームの効果などについてお話ししたいと思います。
■切除せずに消せる?タトゥー除去クリームとは
タトゥーは、肌の深い部分に色素を入れることでデザインされています。
アメリカで一般的に使われているタトゥー除去クリームはいろいろありますが、大きく分けると2つあります。
- ターンオーバーを利用したタイプ
肌は、一定の周期で生まれ変わり、古くなった角質などははがれ落ちます。
この肌のターンオーバーを利用したタトゥー除去クリームは、2つの異なるクリームを使って染料を分解して上皮層まで移動させ、肌の生まれ変わりによって染料を含む部分を自然に排出させることができます。
染料が肌の深層部まで入っている場合時間がかかりますが、3か月から9か月程度で効果が感じられるようになるそうです。
ただ、化学的なクリームのため、肌への影響が心配されます。
- 美白成分で色素を溶かすタイプ
美白成分が主成分のタトゥー除去クリームをタトゥー部分に塗って浸透させることで、タトゥーの染料の色素が溶け、タトゥーを薄くすることができます。
特に、黒色のインクで効果が得られやすいため、黒単色のデザインの方におすすめです。
即効性は低いですが、3か月から1年以内に効果が現れるケースが多く、時間がかかってもきれいに消したいという方に向いています。
ただ、塗り続けなければ効果が現れにくく、カラーのタトゥーはうまく消えない可能性があります。
■即効性を求めるなら1回の治療で消せる切開法がおすすめ
タトゥー除去クリームで薄くする効果はありますが、いずれも完全に消すには時間がかかります。
今すぐにでも消さなければならないという場合は、1回の手術で取り除ける「切開法」でのタトゥー除去がおすすめです。
タトゥー除去クリームのように傷を残さずに行うことはできませんが、カラフルなデザインでもでも比較的きれいに取り除けます。
ただ、大きなタトゥーや皮膚の伸縮性があまりないときは、分割して切開することになり、傷が複数になる可能性があります。
■タトゥーを消す方法がいろいろあるが簡単には消せない
刺青やタトゥーを入れる理由は人それぞれですが、若い世代ほど衝動的に入れてしまう人が多い傾向があります。
刺青やタトゥーは、将来的に「ダサいから消したい」「生活の変化で消す必要がある」などで消さなければならない状況になることがあります。
タトゥー除去クリームや切開法などの治療法など、タトゥーを消す方法がいろいろありますが、時間や費用がかかり、タトゥーの代わりに別の傷がつくリスクもあります。
消したいと思っても、タトゥーの除去は容易ではないということを覚えておきましょう。
刺青除去について詳しくはコチラ!
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