【医師監修】症例写真が物語る!タトゥーを入れることのリスク
2018.01.24
若い世代で入れている人も多いタトゥー。
レーザー法や切開法など、タトゥーを消す治療法がいろいろあり、消したいときに消せると誤解している人が少なくありません。
入れたタトゥーを消す方法はありますが、実際のところ、きれいに消せるものなのでしょうか?
ここでは、さまざまな病院の症例写真が物語る、タトゥーを入れることのリスクについて、治療法と合わせて詳しくご紹介します。
■タトゥー治療の症例写真できれいに消せているものはほとんどない
タトゥーを除去する方法があるため、タトゥーを入れても元の肌にリセットできると誤解している人がいます。
しかし、タトゥーの除去によって元のきれいな肌状態に戻る可能性はほぼ0です。
主な治療内容と一緒に、症例写真でよく見かける治療後の肌状態について知っておきましょう。
- レーザー法
傷跡が残らない治療法として注目されているレーザー法。複数回に分けてレーザーを照射する必要がありますが、1回あたりの治療時間が短く、肌への負担が少ない治療法です。
カラーのタトゥーも比較的きれいに消すことができるといわれていますが、ぼんやりとタトゥーのシルエットが残っている症例写真が多いのが実情ですので、レーザーで完全に消すというのは難しいです。
肌質によっては、ケロイドになる可能性もあります。
- 切開法
タトゥー部分をメスで切開し、縫合する切開法は、小さなタトゥーであれば数回通院の必要がありますが、1回の治療でタトゥーを消すことができます。
時間がなく1回でタトゥーを消したい人にはおすすめですが、タトゥーが消せても切開による傷跡が残ってしまっているケースが多いです。
また、切開部分が火傷のような跡になることも多く、傷が目立ってしまうことがあります。
- ハクサク法
タトゥーが刻まれている部分の皮膚を削り取るハクサク法。
大きなデザインのタトゥーを除去するのに向いており、1回の施術でタトゥーを消せるとされている治療法です。
削った部分の皮膚は、自然に再生されもとに戻りますが、削り取った箇所が再生するまでに数カ月かかることが多く、肌が再生されてもタトゥーのシルエットが残っている症例写真が多く、完全に消すことが難しい状況です。
■消したくても完全に消せないのがタトゥー
文字などのデザイン性が高い柄を肌に刻むのは自由です。
ただ、タトゥーは肌の奥深くにインクを入れて染めるため、どのような治療法でも“一生消せない”可能性が高いです。
タトゥーを消したいと思ったとき、治療によって別の傷ができたり、完全に消えず後悔したりするかもしれないということをしっかりと理解したうえでタトゥーを入れることが大切です。
すでにタトゥーを入れてしまっている人は、どの治療法にもリスクがあることを理解し、自分にマッチする方法を選ぶようにしましょう。
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