レーザーでの刺青除去
2017.11.01
刺青を消したいと思う時に問題になるのがどれだけの範囲に刺青を入れたかです。
刺青を入れた範囲が非常に小さいのであれば実は治療法の選択肢は非常に大きく、様々な治療を受けることができます。
しかし、刺青を広範囲に入れている場合には治療の選択肢が小さくなり、一般的にはレーザー治療やアブレーション治療、皮膚移植などの選択肢を組み合わせて利用することが一般的になっています。
1レーザーの刺青除去治療の仕組みと経過
レーザー治療は医療用のレーザーを使って刺青の色素を分解する治療法で、分解された色素は皮膚の内部にいるマクロファージという細胞によって食べられ、やがて皮膚から除去されていきます。
レーザー治療では刺青の入った部分の皮膚に医療用のレーザーを照射するだけの治療なので、治療自体は非常に簡単に思えるものなのですが、残念ながら、皮膚の深い部分に入った刺青を完全に綺麗にすることはできません。
また、金属などの成分を多く含んだ色素を使った刺青の場合にはレーザーでは綺麗に刺青の色素を落とすことができないので、あらかじめ注意しなければいけません。
レーザーによる刺青の除去は一度の治療で完全に刺青を綺麗にすることができないので、複数回レーザー治療を施す必要があり、複数回の治療を行なっても刺青が綺麗に消えない場合には他の治療手段を使うことを検討する必要があります。
2レーザー治療のダウンタイム
レーザー治療を多なった後には皮膚が腫れ、一過性に赤く皮膚が色づいて見えるようになります。
このような皮膚の腫れは時間が経つと軽快し、だいたい2週間くらい経つ頃には腫れがほとんど引いてしまいます。
このダウンタイムの間にはいくつか注意したいことがあるので、あらかじめ治療を受ける前に下準備をしておくと良いでしょう。
レーザー治療を受けた後にはまず紫外線に当てないようにすることが重要です。
傷口というのは非常に弱く、紫外線が当たってしまうとシミができてしまい、傷跡が目立ってしまうことがあります。
治療を行なった部位を清潔に保ち、紫外線対策として日焼け止めを塗っておくだけでかなり違いが出ると言われているので、刺青除去の治療を受けた方は傷が綺麗に治るまで日焼け止めを使うように心がけると良いでしょう。
刺青除去で活躍するレーザー治療は完璧な治療法ではありませんが、他の治療法と組み合わせることで、徐々に治療を進化させ、現在刺青除去に欠かせない治療手段となってきました。
刺青除去治療を検討されている方はわからないことがある場合には必ず医師に相談するように心がけましょう。
刺青除去について詳しくはコチラ!
関連するブログ記事
-
【医師が教える】ゴールデンカムイの入れ墨に違和感がないのはなぜ?
2020.05.24
-
【医師が教える】日本で刺青を彫ることや彫られることは合法なのか?
2020.05.23
NEW POST
-
2020.06.28
-
2020.06.26
-
2020.06.25
CALENDAR
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 |