【医師が教える】炎症後色素沈着って知ってる?シミ取りレーザー治療前に知っておきたいリスク
2020.03.19
手軽にできるレーザーを使ったシミ取り治療ですが、リスクが0というわけではありません。
肌質は患者さん一人ひとりで異なるため、中にはレーザー治療をおこなうことで炎症後色素沈着を起こしてしまう可能性があります。
ここでは、レーザーによるシミ取りを検討している方に知ってほしい炎症後色素沈着についてお話したいと思います。
■シミ取りレーザー治療で起こる炎症性色素沈着とは?
炎症が起きた後にできる色素沈着を炎症後色素沈着と呼んでいます。
ケガやニキビ、虫刺されなどでも起こるもので、日本人はメラニン色素が多いため、炎症後色素沈着を起こすとシミができやすく、目立ちやすいといわれています。
シミ取りレーザー治療をおこなうと、一過性の炎症後色素沈着が起こります。
健康な肌へのダメージはほとんどありませんが、レーザーを照射することでメラニン色素があるシミの患部はダメージを受けるため、肌の炎症が起こりやすいです。
レーザー照射後、シミがある患部では刺激によってメラニンを作り出すメラノサイトが活性化します。
肌は一定のサイクルで生まれ変わっているため、通常は生成されたメラニン色素もターンオーバーの際に排泄されますが、肌の生まれ変わりのサイクルが乱れていたり、老化によって肌を再生する機能が衰えたりするとメラニンを含んだ皮膚が正常に排泄されず、肌に蓄積されていきます。
そのため、シミ取りレーザー治療をおこなったのに、炎症性色素沈着という新たなシミを作ってしま可能性があるのです。
■炎症性色素沈着は基本的には自然に消えるが放置は厳禁
シミ取りレーザー治療後に現れた炎症後色素沈着は一過性のもので、通常は自然に消えていきます。
ただ、自然に消えていくとは言え、そのまま放っておくのは危険です。
日焼けなどが重なり、濃いシミになっている場合は目立たなくなるまでに数年かかることがあるからです。
もし、シミ取りレーザー治療後に肌の異変を感じたら、遠慮せずクリニックへ相談しましょう。
日常生活では、メラニンの生成を抑える働きのあるビタミンCや肌のターンオーバーをサポートしてくれるL-システインを含む食品を意識的に摂取し、内側からもシミができにくい体内環境を心掛けましょう。
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