【医師が教える】「残されたしるし」という意味がある「傷跡」!目立つ傷跡は傷跡修正治療で改善しよう
2019.04.27
交通事故やケガ、手術のあとなど、さまざまなことが原因で傷ができます。
深く大きな傷は目立つ傷跡として残ってしまうことも多く、コンプレックスに感じている方もいるでしょう。
ただ、傷跡によっては目立たなくさせることができます。
ここでは、傷跡を目立たなくさせる治療についてお話したいと思います。
傷跡と傷痕の意味や違いについての豆知識も一緒に見ていきましょう。
■傷跡の意味と傷痕との違い
傷跡には「傷のあと=残されたしるし」という意味があります。
同じ読み方の「傷痕」も同じ意味です。
もともと「痕」という漢字はありましたが、「痕」という漢字が常用漢字として認められていなかったため、傷のあとは「傷跡」もしくは「傷あと」という表記で統一されていました。
しかし、常用漢字表が改訂され、「痕」という漢字が追加され、「傷あと」を表す漢字として「傷跡」と「傷痕」の2つが使われるようになりました。
人体に関する身体的な傷のあとや精神的な傷のあとに対しては、「傷痕」という表記をされるようになっています。
新聞社やNHKなどではルール化して使い分けていることがほとんどですが、どちらを使うべきか迷うケースでは、これまで使われてきた同じ意味合いを持つ「跡」でも問題ないようです。
■傷跡修正の種類
傷跡修正の方法としては、以下のような方法があります。
・レーザー
凹凸のある傷跡を削ってきれいにしたり、ケガによって黒ずんだ部分をレーザーで薄くしたりする治療です。
レーザーを使用することで、目立たなくさせることができますが、完全にきれいにするのが難しいです。
・傷跡部分を切開もしくは切除して縫合
傷跡部分を切開して縫合する外科的手術は、別の傷に置き換える治療です。
傷跡が1つになり、丁寧に縫合することで、縫合部分も目立ちにくくなります。
・植皮
広範囲の場合、別の部位から採皮した皮膚を加工して傷跡を覆う植皮を用いることがあります。
採皮する箇所にも傷跡が残りますが、傷跡を目立たなくさせることができます。
レーザーで治療したいと思っていても、傷跡の状態によっては向いていないこともあります。
どの治療方法にするかは傷跡の状態や大きさによって異なるため、美容皮膚科などを受診し、自分の希望を伝えつつ、医師と相談をして、傷跡がより目立たなくできるベストな治療を選択するようにしましょう。
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