【医師が教える】炎症による赤み!放っておくと目立つ傷跡に…ステロイドを使った治療で改善
2019.04.23
傷部分に髪が残り、目立つ傷跡が残ってしまった場合、ステロイド剤を使うことで傷跡の状態を改善できることがあります。
ここは、傷跡が残りやすい傷の特徴やステロイドを使った治療について、解説したいと思います。
■赤みを帯びた目立つ傷跡ができる理由
一般的に、深い傷や浅い傷でも傷の面積が広いと目立つ傷となりやすいです。
炎症を起こしていると赤みを帯びた傷ができます。
時間が経過すると、患部は周囲の皮膚よりも色が薄くなり、白っぽくなって目立ちます。
したがって、炎症によって赤みが残っているあいだに、迅速に対処して炎症を鎮めることが大切です。
自宅ですぐにできる応急処置としては、やけどであれば冷やす、傷であれば止血をして被覆材で保護をして傷口を乾燥させない、といった対応ができます。
ただ、応急処置だけでは改善できないという場合、病院で適切な治療を受けることが大切です。
■傷跡の治療は健康保険適用外となることが多い
やけどやケガをしてすぐに病院へ行くと健康保険の範囲内で治療してもらえるのが一般的です。
しかし、傷跡になってから病院へ行くと、やけどやケガの治療という目的ではなく「見た目の改善」が治療目的となってしまいます。
見た目の問題となると、脱毛などの美容治療と同じで健康保険が適用になりません。
傷跡になってから病院へ行くと、全額自己負担となるケースも多いため、注意しましょう。
■ステロイド剤を使った治療
傷跡を、手術をせずに改善する場合、ステロイドを使用するケースが多いです。
ステロイドの薬としては次のようなものがあげられます。
・塗り薬
・貼り薬
・注射
特に注射のステロイド剤は、痛みやかゆみに素早く作用し、赤みや盛り上がりなどを軽減します。
ただし、ステロイドは、効果が強くですぎると凹んだ瘢痕となったり、周囲の皮膚が薄くなり毛細血管が拡張してしまったりすることがあります。
■レーザー治療や手術でも傷跡の改善ができる
傷跡は、YAGレーザーやフラクショナルレーザーなどの治療で傷の色や傷跡を目立たなくさせることができます。
また、大きい傷や複数ある傷を手術で一つの傷にしたり、面積を狭くしたりすることも出来る場合もあります。
きれいな状態に消すことが難しい場合もありますが、ステロイド剤でも改善できないような目立つ傷がある場合は、レーザー治療や手術を検討してもよいかもしれません。
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