【医師が教える】傷跡やあざになりやすいやけどとやけどの傷跡を消す治療方法選びのポイント
2019.01.07
ちょっとしたやけどでも、放っておくと深いやけどになり、傷跡や色素沈着によるあざが残る可能性があります。
ここでは、傷跡やあざとなりやすいやけどの程度や、傷跡を消すための治療方法を選ぶ際に大切なことをお話します。
■やけどとは
医学的には「熱傷」といわれている「やけど」。
熱によって皮膚や粘膜が外傷を負うことです。皮膚科ではありふれた病気のひとつで、熱いものに触れたり近くにいたりすると高温やけどを起こします。
さほど熱くない40~55℃でも同じ部位を持続的に加越すると低温やけどとなる可能性があるため注意が必要です。
■細菌感染で傷跡やあざのような色素沈着を残しやすい
やけどをするとすぐに赤みや腫れなどの症状が出ます。
ひどい場合、水ぶくれができ、腫れも長続きしやすいです。
炎症状態が長くなると、免疫力が低下している患部は細菌感染などの合併症を起こしやすくなります。
細菌感染を合併してしまうと、やけどの傷の治りが遅くなるだけでなく傷が深なって傷跡やあざを残しやすいといわれています。
軽いやけどでも外傷や細菌感染によって治りが遅くなったり、深いやけどとなったりすると傷跡を残してしまう可能性があります。
■傷跡やあざのような色素沈着が残るやけどの程度
やけどは大きく4つの段階に分けられています。
・I度熱傷
・浅達性II度熱傷
・深達性II度熱傷
・III度熱傷
皮膚の表面のやけどであるI度熱傷は、4つの段階の中でもっとも軽いやけどです。
このI度熱傷程度のやけどであれば、傷跡を残す可能性は低いですが、I度熱傷以上のやけどになると、何らかの傷跡やあざのような跡を残してしまいやすくなります。
深いやけどをした場合、傷跡部分の皮膚が盛り上がる「ケロイド」や皮膚が縮むことによる「ひきつれ」などの状態を起こすことがあり、見た目や機能的にも不都合が生じるケースも多いです。
したがって、やけどをしたらすぐに病院を受診し、適切な処置をしてもらうようにしましょう。
■やけどの傷跡を消すための治療方法はよく相談して決めよう
ケロイドやひきつれを起こした部分を手術することで、別の傷を残したり、手術によって状態が悪化したりするケースもあります。
したがって、傷跡治療の経験が豊富な医師のいるクリニックを選び、しっかりと相談したうえでベストな治療方法を選ぶことが大切です。
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