【医師が教える】傷跡をやわらげていく「アットノン」!治せない傷はどうする?
2018.12.24
傷跡の改善を目的とした市販薬「アットノン」。
ここでは、傷跡ができるメカニズムとともに、「アットノン」や目立つ傷跡の治療方法などについてお話したいと思います。
■傷跡ができる仕組み
傷跡は、皮膚の盛り上がりや赤みを帯びた状態になったりすることです。
ケガをすると人間の自然治癒力が作用し、皮膚の中で修復細胞がコラーゲンを作り出して傷を修復しようと働きます。
しかし、傷が化膿したり血行が悪かったりするとなかなかきれいに傷がふさがらないため、ケガをした部分を治そうとコラーゲンが異常に産生されてしまい、傷跡を残しやすくなるのです。
■傷跡改善の市販薬「アットノン」
手軽に購入できる市販薬の中には、傷跡を目立たなくさせることを目的としたものがあります。
その代表が「アットノン」で、次のような傷跡を改善することを想定しています。
・転んだときにできた傷跡
・かきむしってできた傷跡
・ちょっとした切り傷による傷跡
・やけどによる傷跡
アットノンには炎症を鎮めて皮膚の機能を回復させる作用や、血の巡りを良くして皮膚の新陳代謝を高める作用、傷跡を刺激から守る作用のある成分が含まれており、傷跡の症状の悪化を防ぎ、きれいな皮膚の生成をサポートする効果が期待できます。
繰り返し使用することで肌の新陳代謝が促され、傷跡部分の皮膚がきれいに生まれ変わるため、傷跡が目立たなくなる可能性があるといわれています。
しかし、完全に傷跡が消えるわけではありません。
軽い傷跡であれば肌の新陳代謝によってほとんどわからなくなる可能性がありますが、深い傷の場合、市販薬を使っても思っているほど悩みが改善できないことも多いです。
■深い傷は治療がおすすめ
深い傷によってできた傷跡を目立たなくさせたいのであれば、美容整形による治療がおすすめです。
大きな傷の場合、切開などをして別の傷に置き換えたり、レーザーを使って傷跡部分の皮膚の再生を促したりして目立たなくさせることができます。
ただし、外科的手術やレーザーによる治療でも、傷跡が完全に消せるというわけではありません。
特に、外科的手術の場合、別の傷に置き換えるだけなので、切開跡が残ることもしばしばです。
ただ、今よりも状態がよくなることもあるので、アットノンなどの市販薬で改善できないような傷跡がある方は、一度美容皮膚科や形成外科などへ相談してみるとよいでしょう。
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