【医師が教える】なんとかしたい傷跡!目立たなくさせる治療はある?
2018.10.23
手術やケガなどによる外傷。
衣類で隠せる部分であれば気になりにくいですが、手や首、顔など日ごろ露出している部位にある傷はできれば消したいものですよね。
外傷は、傷が大きかったり深かったりすると傷跡として残りやすく、いつまでも目立ってしまうことがあります。
そんな気になる傷跡を目立たなくさせる治療について、お話したいと思います。
■メスを使った外科的治療
メスを使う外的治療としては、傷跡部分を切開して縫合する切開法や、傷がある部分の皮膚を削り取るハクサク法などが一般的です。
傷跡を消すのではなく別の傷に置き換えて目立たなくさせることが目的で、外科的手術の内容によっては、置き換えた傷がきれいに治って元あった傷が目立たなくなる可能性があります。
ただ、縫合技術は医師によって違うため、経験の浅い医師ではより目立つ傷ができてしまう可能性があります。
少しでも傷跡を残さない外科的治療を望むのであれば、形成外科や美容整形の経験が豊富な医師のいるクリニックを選ぶようにしましょう。
■レーザーを使った保存的治療
レーザーで傷跡の状態を改善していく方法は、メスを使わないため今ある傷跡に傷を重ねる必要がありません。
レーザーの種類によりますが、傷跡部分の組織の収縮や正常な組織への再構築を促して肌をきれいな状態に戻すことができます。
・フラクショナルレーザー
点状にレーザーを照射して微細な穴を作り、その穴の創傷治癒力を利用して傷跡部分に新しい肌を再構築させることができるレーザーです。
1ヶ月に1回を5~10回行う必要がありますが、レーザー照射当日からシャワー浴が可能で、メイクも翌日からできるため日常生活への支障はほとんどありません。
・エルビウムヤグレーザー
やけどのような跡ができますが熱損傷が少ないレーザーで、照射後の傷の治りが早いといわれています。
治療による皮膚の赤みや色素沈着も起こりにくく、約20cm×20cmまでのサイズであれば2~3日の通院は必要ですが1度の治療で対処できます。
■自分に合った方法で傷跡を改善しよう
傷跡の治療はいろいろな種類があります。
いずれの方法も今ある傷跡が完全に消せるという保証はありませんが、治療することで傷跡を目立たなくさせられる可能性はあります。
露出する部分に気になる傷跡があるのであれば、お近くの形成外科などを受診し、医師に相談してみてくださいね。
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