【医師が教える】傷跡は英語で「scar」!目立つ傷跡の原因とは?
2018.09.03
英語で「scar」という傷跡。
日常の何気ないケガによる擦り傷や切り傷をはじめ、ニキビや手術の傷跡などさまざまな種類があります。
浅い傷であれば元の状態に戻りやすいですが、深い傷は跡が残りやすく美容的にも影響を与えます。
ここでは、目立つ傷跡ができる原因とともに、対処法や治療法などについてご紹介します。
■英語で「scar」という傷跡の原因
目立つ傷跡は、大きく分けると局所的な原因と全体的な原因の2つがあります。
- 局所的な原因
・傷が深い
・傷の治りが遅い
・傷に負荷がかかっている
皮膚は地層のように層が重なって成り立っています。
一番上の表皮が傷つくくらいの軽度な傷であれば跡が残りにくいですが、真皮層に到達しているような深い傷の場合、目立つ傷跡になりやすいといわれています。
また、傷口をかいたり、関節部分など皮膚が引っ張られる部位に傷があったりすると、傷の治りが遅くなりやすく、傷に負荷がかかって傷跡が残りやすいこともあります。
- 全体的な原因
・妊娠やホルモンバランスの変化
・高血圧
・炎症が全身で起こっている
・過度な飲酒や運動
血液の流れが速くなったり、血管が広がったりすることで傷に力が加わります。
すると、傷の状態が悪化し、傷跡が目立ちやすくなるといわれています。
■目立つ傷跡の治療法
手術を希望しない場合、炎症やかゆみなどの自覚症状を抑える飲み薬や塗り薬で改善していくことになりますが、大きな傷や深い傷に対しては有効に作用しないこともあります。
その場合、手術によって改善することになります。
方法としては、目立つ傷跡が再発しないよう切開して縫合する切開法や気になる傷跡部分の皮膚を削り取るハクサク法、レーザー法などです。
切開法とハクサク法は、別の傷口に置き換える処置になるため、傷がないきれいな状態にするものではありません。
レーザーの場合も、多少傷跡を目立ちにくくすることができますが、完全に消すのは難しいとされているため、思ったほどの効果が期待できない可能性があります。
しかし、傷跡が薄れることでつらい過去が忘れられるという方もいるでしょう。
もし目立つ傷跡で悩んでいるのであれば、お近くの形成外科クリニックを探して傷跡の治療について相談してみてくださいね。
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