【医師が教える】医薬品はニキビのタイプ別に使い分け!ニキビに応じた成分とは?
2020.06.07
ニキビの症状に応じた対処ができる医薬品が市販されています。
ここでは、ニキビの種類を解説しながら、タイプに応じた医薬品についてお話したいと思います。
■ニキビは皮膚の病気
ニキビは、「尋常性座そう(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気の一種です。
大きく分けると「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」があります。
- 思春期ニキビ
思春期は皮脂の過剰な分泌が重い原因です。
毛穴の発達が未熟なために毛穴の開口部が狭く、それに加えて皮脂腺の活動が盛んにおこなわれるため、皮脂が詰まってニキビができやすいといわれています。
そのため、皮脂の分泌をコイントロールし、毛穴の出口を開きやすくしてあげることで改善が期待できます。
- 大人ニキビ
大人ニキビは、大人の女性の多く見られるニキビです。
ストレスや睡眠不足、食生活の乱れといった生活習慣などのさまざまな要因で肌のターンオーバーが乱れ、肌表面に残った古い角質やメイク汚れなどが毛穴に詰まったり、肌の乾燥や刺激によって皮脂が過剰に分泌されたりすることが原因とされています。
大人ニキビの場合、皮脂の詰まりだけが原因ではないため、ニキビの炎症やニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖を抑え、保湿や健康的な生活を心掛けることで改善が期待できます。
■医薬品はニキビのタイプ別で使い分け
市販の医薬品を使ったケアを考えているのであれば、ニキビのタイプ別に使い分けるとよいでしょう。
- 思春期ニキビ
角質を柔らかくする角質軟化作用のあるイオウ成分やアクネ菌の増殖による化膿を抑えるイブプロフェンピコノールやグリチルレチン酸といった抗炎症成分を含む医薬品が向いています。
特に、イオウにはアクネ菌の殺菌作用や皮脂の分泌を減らす作用もあります。
炎症がひどくなる前にうまく活用することで、ニキビの悪化を防げるでしょう。
- 大人ニキビ
大人ニキビの原因は多岐にわたるため、医薬品を使用する場合は、炎症を抑える抗炎症成分やアクネ菌の増殖を抑える抗菌成分がよいでしょう。
殺菌作用や皮脂の分泌を抑えるイオウ成分も効果が期待できそうですが、肌を乾燥させる働きがあります。
そのため、大人ニキビの場合は使用しない方がよいかもしれません。
■医薬品で改善されなければ病院を受診しよう
自己判断で使用することでニキビの症状が悪化してしまうことがあります。
タイプ別に医薬品を使い分けても症状が改善されず、赤みや痛みが増したら病院を受診し、ニキビに応じた治療をおこないましょう。
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