【医師が教える】一重が原因で上方が見えづらい!眼瞼下垂ではなく「偽眼瞼下垂」かも
2019.11.14
まぶたが垂れ下がると「眼瞼下垂かも」と思う方も多いですが、一重や奥二重の方はもしかすると眼瞼下垂ではなくそれに似た症状を起こす「偽眼瞼下垂」かもしれません。
そこでここでは、偽眼瞼下垂の特徴や治療法などについてお話したいと思います。
■偽眼瞼下垂とは一重や奥二重の方に起こりやすい
眼瞼下垂は、筋肉などの働きが低下したり、異常が起こったりしてまぶたが思ったように持ち上げられない目の病気です。
もともと一重の方や奥二重の方は、まぶたの皮膚に厚みがあり、余分な皮膚も多い傾向があります。
そのため、加齢やさまざまな原因でまぶたの皮膚が垂れ下がると眼瞼下垂のように上方が見えづらくなりますが、ただまぶたを持ち上げる筋肉や腱に問題がなく、上まぶたの皮膚が余って瞳孔にかぶさっているだけという場合、眼瞼下垂とは区別され、「偽眼瞼下垂」と呼ばれています。
■偽眼瞼下垂のタイプ別の治療法
偽眼瞼下垂は、状態に応じた治療で改善します。
・まぶたの皮膚のたるみ
まぶたの皮膚がまぶたの縁を超えて垂れ下がっている場合、余分な皮膚を切除してたるみを改善するのが一般的です。
・まぶたを閉じる力が強くて目が開けづらい
まぶたを閉じようとする力が増してまぶたが持ち上がらない場合、ボツリヌス注射やまぶたの手術で症状を緩和させるのが一般的ですが、動脈瘤などが原因で目が開けづらくなっていることもあるため、その場合には原因の治療を優先されます。
■切らない治療で改善できるケースも
余分は皮膚が少なく、まぶたのふちから少し皮膚が垂れ下がっているなどの場合、切らない治療で改善できる可能性があります。
二重ラインの治療としてメジャーな埋没法という治療方法で、特殊な糸を使って自然な二重ラインを形成しながら余分な皮膚を持ち上げられるので、一重や奥二重をくっきりとした二重になりやすいです。
ただし、糸で固定する埋没法は糸が切れてしまったり、緩んできたりすることがあるため、まぶたを持ち上げる効果や治療によってできた二重ラインは半永久的ではありません。
半永久的に二重ラインを維持したい場合や持続性を重視する場合は、切開法のほうがよいでしょう。
治療前にそれぞれのメリット・デメリットを医師に確認し、将来の効果もよく知ったうえで納得できる方法を選ぶようにしましょう。
■偽眼瞼下垂の治療費用について
眼瞼下垂と診断されれば病気の治療ということになり、治療にかかる費用は保険が適応されます。
しかし、偽眼瞼下垂は「眼瞼下垂のような症状」で眼瞼下垂ではないため、治療にかかる費用は原則自費扱いとなりますので、注意しましょう。
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