【医師が教える】日常生活の何気ない仕草が原因となることもある眼瞼下垂
2018.12.18
眼瞼下垂というと年齢の高い方の病気と思う方もいますが、眼瞼下垂は日常生活の何気ない仕草を繰り返すことで起こる可能性があります。
そこで、ここでは、眼瞼下垂の原因やセルフチェックのポイントなどについてご紹介したいと思います。
■眼瞼下垂の原因
眼瞼下垂の原因は、大きく分けると3つにわけることができます。
・皮膚のたるみ
加齢によって皮膚が伸びやすくなります。すると、皮膚がたるみ眼瞼下垂を引き起こしやすくなります。
・筋肉のゆるみ、筋肉が切れている
年齢を重ねると筋肉がゆるみ、まぶたを持ち上げられなくなり眼瞼下垂が生じやすいといわれています。
また、コンタクトレンズを長年使用したり、花粉症などで目をこすったりすることで、筋肉のたるみや筋肉が切れるなどのリスクが高くなります。
女性の場合、メイクで目をこすりすぎるのも、筋肉のゆるみや筋肉が切れる要因となるため注意が必要です。
・筋肉を動かす神経の麻痺
神経系の疾患によって、まぶたを動かす神経が麻痺している場合、うまく上まぶたを持ち上げることができないため、黒目(角膜)の上部をまぶたが覆ってしまい、眼瞼下垂と判断されることがあります。
■眼瞼下垂の症状
最大限に目を開けたとき、正常であれば、黒目の上の白目が見えますが、眼瞼下垂になると上まぶたが黒目にかかってしまいます。
眼瞼下垂の症状の程度の判断では、どの程度上まぶたが黒目にかかっているかで重症度が3段階に分かれています。
軽症:瞳孔が隠れないが黒目の上にある白目が見えない
中等症:瞳孔の上側がまぶたで隠れる
重症:瞳孔が上まぶたで半分以上隠れる
■セルフチェックの方法
眼瞼下垂かどうかは、簡単な方法でセルフチェックができます。
1.正面を向いて目を軽く閉じ、額(おでこ)に手のひら全体をつける
2.1の状態のまま目を開ける
この方法で「目が開きにくい」「目を開こうとするとおでこに力が入る・おでこが動く」という方は、眼瞼下垂かもしれません。
また、1の状態のまま上まぶたの皮膚を持ち上げたとき、目の周りが楽になるという方も眼瞼下垂の可能性が考えられます。
気になる結果になった方は眼科や形成外科を受診し、医師に判断してもらうようにしましょう。
■重度になると解決方法は手術のみ
眼瞼下垂の改善は外科的な手術による治療が一般的です。
しかし、軽症の場合、焦って手術による治療をする必要はありません。
脂肪やたるみを取ることで改善されることもあるので、メスを使った治療に抵抗がある方は、形成外科で切らない治療方法が可能かを相談しましょう。
症状が軽いと放置してしまう方もいますが、上まぶたが開きにくくなることで無意識に目を開けようとして眉の上の筋肉を使うようになり、額にしわができる原因となることがあります。
セルフチェックで気になる症状が見られたら、お近くのクリニックを受診しましょう。
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